放射線

診療放射線技師とは?

患者様の健康を見守る、医療における放射線の専門家です。

医師や歯科医師の指示のもと、放射線を使って体の中を検査したり、放射線を使った治療を行ったりします。
最近は放射線への関心も高まっているので、検査を行う際に質問や相談を受ける機会も増えてきました。
病院で働く職業の中で「診療放射線技師」と聞いても皆さんもパッと思う位浮かばないと思いますが、私たちの仕事ぶりを紹介することで、医療における放射線への興味と理解が少しでも深まれば幸いです。

X線撮影

X線の通り抜けた部分は黒く、X線を通さない部分は白く写ることを利用した検査です。

胸部X線検査

主に肺の病気について調べる検査。
肺は空気でいっぱいなのでX線を通します。
そのため基本的に黒く写りますが、炎症を起こしている部分はうっすらと白く写ります。
肺と一緒に心臓や大きな血管も映るので、心臓の病気に関する情報も得られます。息を大きく吸うのはなるべく肺を広げるため。息を止めいないと画像がぶれるので、吸ったらしっかり息を止めることが大切です!

骨のX線検査

どこかにぶつけたり、転んだり、事故にあったり…
そんな時痛みがあった場合、骨が折れていたり靭帯が損傷していないか、痛みのある部分を撮影して痛みの原因を特定するのが骨のX線検査です。
骨以外にも、関節痛や、腰の痛み、顎が痛いなどなど、いろいろな診療科の病気の診断に役立ちます。

乳房撮影(マンモグラフィ)

乳房を上下、斜め上下から圧迫し、腫瘍の有無や大きさ、形、石灰化の有無を調べます。
見逃しのない画像を撮影するためには、立体的な乳房をなるべく薄く平たくすることがポイント。そのため、位置あわせの時には技師が乳房に触れることが不可欠です。
また、圧迫するときは多少の痛みを伴いますが、我慢できないときは、声をかけてもらうようにしています。

最近では女性技師の数が増えていることもあり、女性技師が対応することが多くなりました。当院でも、マンモグラフィの検査は女性技師が担当しています。

CT

コンピューター断層撮影法のこと。
ガントリーという大きな円筒形の機械に寝台ごと入り、目的とする部分にX線をあてて撮影して、コンピューターで処理をすることで体の断面の画像や、内臓や血管、骨などの3D画像が得られます。
体の内部を輪切りの画像だけではなく、体の横から切った画像や、前から切った画像と、様々な角度から見ることができるため、一般撮影だけではわからない病気を見つけることができます。

血管撮影

造影剤を血管に直接流し込んで、血管の影を作り、血管の形や血流の状態を連続して撮影する検査です。
股関節付近や腕の動脈からカテーテルを差し込み、撮影したい部分の血管までカテーテルを送ります。
心臓の血管に造影剤を流して検査すれば心臓の血管が詰まってしまう病気=心筋梗塞や、脳の血管に造影剤を流して検査すれば脳梗塞や脳血管の動脈瘤を発見することができます。検査室には石と看護師が入って検査を進めていきます。

MRI

磁石によって作られた磁場を利用して、生体を画像化する検査です。放射線は使いません。

人の体の70%を占める水に含まれる水素原子が強い磁場に反応する性質を利用して、人体のあらゆる方角の断面を撮影する検査です。
X線と比べて骨や空気の影響を受けにくく、脳の血管などの柔らかい組織の検査に適しています。
検査は超伝導電磁石でできた巨大な環状の装置に寝台ごと入っていきます。
磁石の力を使って、脂肪の信号を落としたりできます。そのためには地場の方向を変えなければならないので、その時に、大きな音がするのもこの検査の特徴です。

MRIでは金属に注意!!

MRIは装置そのものが大きな磁石のようなものです。金属を検査室内に持ち込むと、強力な磁力にすごい勢いで吸い寄せられ、自力では剥がせないほどくっついてしまいます!!

 

核医学検査

γ線という放射線を放出する少量の薬を体内に入れ、体内の様子を画像にする検査です。

核医学検査

調べたい臓器や病気に集まる性質を持つ、少量の放射性医薬品を静脈注射などにより投与し、体内の放射性医薬品から出てくる放射線をガンマカメラという装置で画像として記録する検査です。
臓器の形だけではなく臓器の機能や血液が流れる量などが分かるのがこの検査の特徴です。

PET検査

PET CT

放射性医薬品を静脈注射して、ブドウ糖代謝の様子を撮影する検査がPET。
PETだけでは元の場所を特定することは難しいのですが、CTと同時に検査することで、より見やすく精度の高い検査を行うことができます。
全身を一度に調べられ、予想外のがんの発見に役立つため、人間ドックのオプション検査としても注目されています。

放射線治療

放射線が生物の細胞を殺す作用を利用した治療法。がんなどの治療に効果を上げています。

外部照射治療

放射線治療のうち、最も多く行われる方法。リニアックと言われる機会から発生する高エネルギーX線や電子線を病巣にあて、体を傷をつけることなく、がんなどを治療します。
放射線があたっても、痛くも熱くもありません。
放射線をあてる場所は治療計画であらかじめ決め、周囲の組織への影響を最低限に抑えながら治療します。

放射線治療では治療計画が大切です!

治療前はX線シミュレーターやCTシミュレーターを使い、放射線を照射する最適な範囲や方向、装置などを精密に決める『治療計画』を行います。

診療放射線技師になるためには?

大学・専門学校・短大で学び、国家資格を受験します。

医学部や保険学部の「放射線技師科」という学科のある学校に進学し、必要な単位数を取得し、診療放射線技師国家試験を受験します。
大学では4年制、短大では3年制です。
専門学校は4年制と3年制のところがあります。
国が定めた診療放射線技師になるための学校は、全国に43校あり、4年制大学は28校、短大は1校、専門学校は14校あります。
4年制大学の中では、国公立大学は11校あります。
一度社会に出てから、夜間専門学校や社会人入学で学ぶ方法もあります。

診療放射線技師の学校について
【学費】

一般的な学費は「私立大学>専門学校>国公立大学」となります。
国公立大学は一律で決まっているようで、入学金282,000円、年間授業料535,800円です。
私立大学では4年間の学費は600万〜700万円。専門学校は2年制の学校と4年制の学校があるので、350万〜400万円と幅があります。

国家試験の難易度・合格率

最近の試験の合格率を見ると、70%前後の合格率となっています。
受験者数は、全国で毎年2,500人くらいです。
問題数は200問で、全て五者択一のマークシート形式の問題です。
合格基準は、年ごとに少し違いますが、だいたい200問中120問正解で合格です。つまり、6割正解すれば合格となります。
ただし、0点科目が2科目以上あると合格できませんので、不得意教科を作らず、まんべんなく全ての科目を勉強することが大切です。

放射線技師になった後の認定専門資格

放射線技師になった後でも、さらに専門的な知識を要する「認定専門資格」というものがあります。

  • 磁気共鳴専門技術者(MRIの認定です)
  • X線CT認定技師
  • 検診マンモグラフィ撮影認定診療放射線技師
  • 核医学専門技師
  • 放射線治療専門放射線技師

他にもたくさんの認定専門資格があります。

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