年齢区分	0～	10～	20～	30～	40～	50～	60～	70～	80～	90～
患者数	1,238	300	489	824	1,035	1,638	3,080	3,688	2,683	524

血液内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
130030xx99x40x	悪性リンパ腫の化学療法（リツキサン）輸血無	40	25.85	16.48	0.00	70.35
130010xx97x2xx	急性白血病の化学療法輸血有	32	67.56	40.97	3.13	62.75
130030xx97x3xx	悪性リンパ腫の化学療法輸血有	27	42.70	34.49	11.11	66.33
130030xx97x40x	悪性リンパ腫の化学療法（リツキサン）輸血有	18	32.00	33.42	0.00	66.28
130040xx97x5xx	多発性骨髄腫の化学療法（ベルケイド）輸血有	13	49.69	41.22	23.08	74.23

◆血液内科は、初発・再発の悪性リンパ腫、急性白血病(寛解導入療法、強化療法)、骨髄線維症や骨髄異形成症候群の進行期、入院治療を要する多発性骨髄腫、溶血性貧血(活動期)、特発性血小板減少性紫斑病(治療導入期)、再生不良性貧血(初発、治療導入期)の患者様を中心に診療しています。
◆１・３・４番目の症例は、悪性リンパ腫、２番目の症例は急性白血病、５番目の症例は、多発性骨髄腫の化学療法の入院です。

総合診療科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
100070xx99x100	２型糖尿病の血糖コントロール治療（インスリン注射有）	53	10.51	14.27	3.77	61.23
110310xx99xx0x	尿路感染症の治療	50	12.88	12.34	30.00	73.66
100070xx99x000	２型糖尿病の血糖コントロール治療	37	8.14	11.16	0.00	61.38
040081xx99x00x	誤嚥性肺炎の治療	30	18.47	20.83	50.00	87.17
0400801499x003	肺炎の治療（75歳以上）	20	9.35	16.97	15.00	87.10

◆総合診療科は、高血圧・糖尿病・内分泌疾患の専門医療や発熱疾患・脱水等の内科全般の総合診療を行っています。慢性疾患:糖尿病、高血圧、肥満、脂質異常症などの生活習慣病の診療にも積極的に取り組んでいます。
◆１・３番目の症例は、２型糖尿病の血糖コントロール等の入院です。２番目の症例は、尿路感染症治療の入院です。４番目の症例は、高齢者の誤嚥による肺炎治療の入院です。特に高齢の患者さんが多く平均年齢は87歳です。重症になるほど在院日数が長い傾向があります。

腎臓･リウマチ科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
110280xx99000x	腎症・腎不全の治療	74	9.09	12.23	4.05	53.12
110280xx991x0x	腎臓の組織検査	72	9.82	7.35	1.39	51.72
070560xx99x0xx	自己免疫性疾患の治療	60	23.83	17.16	8.33	67.73
110280xx02x00x	腎臓病の内シャント設置術	57	4.89	8.50	0.00	69.37
110260xx99x0xx	ネフローゼ症候群の治療	45	24.16	22.12	4.44	61.53

◆腎臓･リウマチ科は、腎疾患（慢性糸球体腎炎、血管炎症候群（急速進行性糸球体腎炎）、ネフローゼ症候群、糖尿病腎症を代表とする二次性腎疾患など）、膠原病及び類縁疾患（関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、シェーグレン症候群、強皮症、皮膚筋炎など）の診療を行っています。
◆１番目の症例は、IgA腎症（慢性腎炎）のステロイド治療や腎不全に対する治療の入院です。２番目の症例は、腎臓の組織検査を行う入院です。予定検査を入院期間５日間で実施しています。３番目の症例は、リウマチ性多発筋痛や顕微鏡的多発血管炎などの治療です。
※短期滞在手術等基本料３（経皮的シャント拡張術等）は、DPC包括対象外のため集計に含めていません

がん化学療法科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060010xx99x40x	食道がんの化学療法	21	8.10	9.69	0.00	65.57
060010xx99x30x	食道がんの化学療法と放射線治療	17	17.18	20.41	0.00	64.47
060020xx99x30x	胃がんの化学療法	13	6.15	6.83	0.00	64.08
060050xx99x30x	肝臓がんの化学療法	-	-	10.74	-	-
180050xx99xxxx	部位不明がん等の化学療法	-	-	15.25	-	-

◆がん化学療法科は、消化器癌の化学療法や泌尿器領域の腫瘍、神経内分泌細胞癌、原発不明癌や肉腫などの希少がんの化学療法を行っています。入院で行う化学療法は、限られた癌腫となっており大部分は外来化学療法で行っています。
◆１・２番目の症例は食道がん、３番目は胃がん、４番目は肝臓がん、５番目は原発不明がんの化学療法の入院です。次々と開発される新規薬剤を導入しつつ、制吐剤などの副作用対策、安全に長時間の薬剤投与を可能にする器具の導入を図るなど、より副作用も軽く、最先端治療が受けられるように心掛けています。
※該当患者数が10未満の場合は、患者数を非公表としています。（ハイフン「-」標記）

呼吸器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040040xx9910xx	肺の気管支鏡検査	179	3.70	3.59	0.00	69.91
040040xx99040x	肺がんの化学療法	89	12.36	11.99	3.37	69.30
040040xx99000x	肺がんの治療	59	15.61	14.60	20.34	72.31
040110xxxxx0xx	間質性肺炎の治療	58	21.05	19.65	18.97	69.52
040040xx9908xx	肺がんの化学療法（アリムタ）	37	10.19	11.75	0.00	64.76

◆呼吸器内は、主に肺がんや肺の炎症疾患や肺のびまん性疾患の診療を行っています。
◆最も多い症例は、気管支内視鏡検査の入院です。肺や気管支の病変が疑われる場合、直接内部を観察し病変の組織や細胞などを採取したりする検査です。２泊３日の予定入院が最多ですが、抗凝固療法中の症例は入院期間が長くなります。２・３・５番目の症例は、肺がんに対する抗がん剤治療等の入院になります。

消化器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060340xx03x00x	胆道結石・胆管炎の内視鏡的手術	197	10.60	10.61	13.20	77.54
060020xx04x0xx	胃がんの内視鏡的粘膜切除術	115	6.87	8.73	0.00	74.16
060102xx99xxxx	結腸憩室出血の治療	83	6.58	7.87	2.41	60.86
060140xx97x00x	胃・十二指腸潰瘍の内視鏡的止血術	83	9.18	10.71	9.64	70.76
060210xx99000x	腸閉塞の治療	71	8.49	8.98	5.63	70.79

◆消化器内科は、消化管疾患（食道、胃、小腸、大腸、直腸領域）と消化器疾患（肝、胆、膵、脾臓領域）の診療を行っています。
◆１番目の症例は、胆道結石や胆管炎の内視鏡治療の入院です。２番目の症例は、早期胃がんに対する内視鏡で行う粘膜切除術の入院です。3番目の症例は、大腸の壁が袋状に飛び出した憩室の治療です。4番目の症例は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の出血部を止血する内視鏡治療の入院です。５番目の症例は、腸の内容物の流れが止まってしまう腸閉塞の治療です。

循環器内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
050050xx02000x	狭心症、慢性虚血性心疾患のカテーテル治療（PCI等）	245	3.78	4.62	1.63	70.28
050130xx99000x	心不全の治療	229	17.24	17.71	17.03	82.79
050070xx01x0xx	頻脈性不整脈のアブレーション治療	192	5.78	5.30	0.52	62.83
050050xx99100x	狭心症、慢性虚血性心疾患のカテーテル検査	186	2.82	3.03	0.00	69.50
050210xx97000x	徐脈性不整脈のペースメーカー植込術または交換術	138	8.07	11.21	5.07	77.97

◆循環器内科は、狭心症、心筋梗塞、不整脈、心筋症、高血圧性心疾患、心不全、先天性心疾患等の心臓疾患全般と閉塞性動脈硬化症など末梢動脈疾患の診療を行っています。
◆１番目の症例は、冠動脈の狭くなったところに対して大腿部や腕などからカテーテルを血管内へ挿入し、バルーン拡張やステント留置を行う入院です。予定入院では、主に１泊２日の短期入院で実施しています。２番目の症例は、心不全の治療の入院です。３番目の症例は、不整脈のカテーテルによるアブレーション治療の入院です。４番目の症例は、狭心症などの心臓カテーテル検査の入院です。主に入院では１泊２日の短期入院を実施しておりますが、外来で可能な症例については日帰りの検査も行っています。

消化器外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060335xx02000x	胆石性胆のう炎の腹腔鏡下胆のう摘出術	96	7.64	7.40	4.17	65.08
060035xx01000x	結腸がんの結腸切除術	89	12.71	15.61	1.12	70.16
060150xx03xxxx	虫垂炎の虫垂切除術	58	4.71	5.56	0.00	37.19
060020xx02x0xx	胃がんの胃切除術	54	12.76	17.27	1.85	65.89
060330xx02xxxx	胆のう結石症（胆のう炎を伴わない）の腹腔鏡下胆のう摘出術	53	5.47	6.64	0.00	58.36

◆消化器外科は、食道から肛門までの消化管、肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、副腎などの実質臓器、ヘルニアや腹壁腫瘍など腹部全般の外科的疾患の診療を行っています。
◆１・５番目の症例は、胆石性胆のう炎や胆のう結石症に行う症腹腔鏡下の胆のう摘出術の症例です。予定入院の場合、５日前後の入院で実施しています。２番目の症例は、結腸がんの切除術の入院です。当院の患者さんは高齢で基礎疾患をお持ちの患者、救急搬送や緊急手術を要する患者等が多いため、比較的病期の進行した症例の割合が高いです。３番目の症例は、急性虫垂炎（盲腸）の救急入院の手術症例で５日前後の入院です。４番目の症例は、胃がんに対する胃切除術の入院です。
※短期滞在手術等基本料３（鼠径ヘルニア手術等）は、DPC包括対象外のため集計に含まれていません

乳腺･内分泌外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
090010xx03x0xx	乳がんの部分切除術（腋窩部郭清無）	121	6.18	6.37	0.00	55.83
090010xx01x0xx	乳がんの部分切除術（腋窩部郭清有）	76	9.24	11.45	1.32	57.39
100020xx01x0xx	甲状腺がんの切除術	46	5.65	9.20	0.00	56.33
090010xx02x0xx	乳がんの全摘術	42	7.93	10.15	0.00	58.64
100130xx97x0xx	甲状腺腫瘍の切除術	36	5.19	7.78	0.00	56.78

◆乳腺･内分泌外科は、乳腺疾患（乳がん、良性腫瘍）と甲状腺疾患（甲状腺がん、良性腫瘍）、軟部組織腫瘍などの診療を行っています。
◆１・２・４番目の症例は、乳がんの切除術の入院です。病変の部位や広がりを踏まえ乳房を温存したいか伺った上で部分切除か全摘を行うか決定しています。リンパ節に転移が見つかった場合に乳房周辺のリンパ節の切除（腋窩リンパ節郭清）を行います。３番目の症例は甲状腺がん、５番目の症例は、甲状腺腫瘍の切除・摘出の手術入院です。甲状腺の手術では声を出す神経など重要な臓器を傷つけないように注意しています。４~６日間の入院で実施しています。

整形外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
160800xx01xxxx	大腿骨頚部・転子部骨折の手術	178	23.85	27.09	86.52	80.62
160760xx97xx0x	前腕骨折の骨折手術	55	4.04	5.21	0.00	56.78
070343xx97x0xx	腰部脊柱管狭窄症の手術	53	17.26	17.28	32.08	70.15
070341xx020xxx	頚部脊柱管狭窄症の手術	42	23.12	22.08	40.48	67.17
160620xx01xxxx	膝の靭帯断裂形成手術	41	9.54	11.41	2.44	30.68

◆整形外科は、骨折などの外傷、せぼね(頚・腰など)、関節の手術の診療を行っています。
◆１番目の症例は、高齢の方の転倒などに多い大腿骨頚部･転子部骨折に対する手術の入院です。麻酔科の協力を得て早期の骨接合術を行い、状態が安定した方はリハビリ病院と連携を行っています。そのため転院率（86.52%)が高くなっています。２番目の症例は、前腕骨折に対する固定する手術や抜釘目的の手術の入院です。３・４番目の症例は脊柱管狭窄症（腰部、頚椎）に対する手術の入院です。５番目の症例は、スポーツ等の外傷による膝靭帯断裂の形成手術の入院です。

形成外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
070010xx970xxx	皮膚・皮下腫瘍の摘出術	-	-	4.86	-	-
020230xx97x0xx	眼瞼下垂の手術	-	-	3.29	-	-
160200xx0200xx	鼻骨骨折の整復固定術	-	-	5.60	-	-
180060xx97xxxx	骨腫瘍の摘出術	-	-	6.45	-	-
070010xx010x0x	軟部腫瘍の摘出術	-	-	5.80	-	-

◆形成外科は、体に生じた組織の異常や変形、欠損、およびそれに起因する様々な問題に対して、機能のみならず形態面でも改善を図り、患者さんの生活の質"Quality of Life"の向上に貢献する診療科です。
◆１・２・４・５番目の症例は、皮膚や皮下の手術症例です。鼻や口、耳、まぶたやてなどは、組織の余裕が少なく、できものを切除した後で単純に縫い合わせることができないことがままあり、周囲の皮膚を移動させたり、離れたところからの組織移植により傷をふさぎ、変形や機能障害を防止します。３番目の症例は、鼻骨の整復固定術の症例です。なるべく目立たない方法で変形を戻して固定し、治療します。また、変形したまま治ってしまった骨を切って形を整える手術を行うこともあります。

呼吸器外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
040040xx97x0xx	肺がんの切除術	113	12.98	12.35	0.88	69.59
040040xx99040x	肺がんの化学療法	26	7.58	11.99	0.00	64.04
040040xx9908xx	肺がんの化学療法（アリムタ）	21	5.71	11.75	0.00	63.76
040200xx01x00x	気胸の肺切除術	20	10.25	10.04	0.00	46.35
040200xx99x00x	気胸の治療	15	4.60	9.14	0.00	63.87

◆呼吸器外科は、原発性肺がんをはじめとする各種の肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸壁腫瘍などの腫瘍性疾患、自然気胸や巨大ブラなどの嚢胞性肺疾患など呼吸器外科領域全般に渡る外科療法の診療を行っています。
◆１番目の症例は、肺がんの切除術の入院です。当院では体に負担が少ないといわれている胸腔鏡（内視鏡）を使用しながら安全かつ確実に肺切除とリンパ節郭清を行うことを目的に背部小開胸による肺がん手術を行っています。２・３番目の症例は、肺がんの化学療法の入院です。４・５番目の症例は、肺に穴が開いてしまう気胸の症例です。

心臓血管外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
050163xx03x0xx	大動脈瘤の手術	54	15.50	12.51	7.41	75.65
050080xx01010x	僧房弁閉鎖不全症や大動脈弁狭窄症の弁置換術・形成術	36	29.56	23.93	8.33	70.56
050180xx97xxxx	下肢静脈瘤のカテーテル焼灼術	25	4.08	3.20	0.00	61.80
050161xx9900xx	急性大動脈瘤解離の治療	19	26.74	17.95	10.53	65.74
050161xx01x0xx	急性大動脈瘤解離の手術	15	25.07	17.04	0.00	63.00

◆心臓血管外科は、生まれつきの心臓の病気(先天性心疾患)、心臓弁膜症、虚血性心疾患(狭心症や心筋梗塞)、不整脈、大動脈疾患(胸部、腹部)、重症心不全、末梢血管疾患など幅広く診療を行っています。
◆１番目の症例は、真性（胸部・腹部）大動脈瘤の手術入院です。腹部大動脈の手術のうち７割の患者さんはステントグラフトの治療、３割の患者さんは人工血管置換術の治療を行っています。２番目の症例は、僧帽弁閉鎖不全症や大動脈弁狭窄症の弁置換術･形成術の入院です。３番目の症例は、下肢静脈瘤に対するカテーテル治療により静脈を焼灼する手術の入院です。４・５番目の症例は、大動脈の壁がさける急性大動脈解離の入院です。

神経内科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
010060x2990401	脳梗塞の治療（発症３日以内、ＪＣＳ10未満、脳保護療法有、副傷病無）	142	14.54	16.38	44.37	72.51
010060x2990411	脳梗塞の治療（発症３日以内、ＪＣＳ10未満、脳保護療法有、副傷病1有）	63	17.84	18.34	52.38	77.65
010230xx99x00x	てんかんの治療	39	9.64	6.32	17.95	63.77
010061xxxxx0xx	一過性脳虚血発作の治療	33	7.24	6.28	6.06	73.70
010060x2990201	脳梗塞の治療（発症３日以内、ＪＣＳ10未満、脳保護療法無、副傷病無）	29	15.00	16.51	41.38	74.00

◆神経内科は、あらゆる神経疾患の診療に対応していますが、中でも中枢神経救急疾患の大多数を占める脳梗塞の診療を最も得意としています。脳梗塞の診療件数は全国の脳卒中専門病院や特定機能病院と比較しても、非常に多いのが特徴です。
◆１・２・５番目の症例は、脳を養っている動脈の血流が詰まってしまう脳梗塞に対する治療の入院です。状態が安定した方はリハビリ病院と連携を行っているため、転院率が高くなっています。当院は24時間体制の専門医による救急医療の提供を行っており、地域の半数以上の症例を診療しています。また、超急性期のrt-PA（血栓を溶かす薬）を用いた血栓溶解療法やカテーテル血栓回収療法も積極的に実施しております。

脳神経外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
010030xx9910xx	脳動脈瘤の動脈造影カテーテル検査	149	2.11	3.14	0.00	62.51
010040x099x00x	脳内出血の治療	97	18.85	19.10	79.38	69.93
010050xx02x00x	慢性硬膜下血腫の血腫穿孔除去術	87	12.25	11.75	25.59	77.14
010030xx03x00x	脳動脈瘤の脳血管内治療（コイル塞栓術）	78	7.27	9.95	2.56	61.42
160100xx99x00x	脳挫傷の治療	34	6.68	7.34	23.53	63.21

◆脳神経外科は、脳の外科的疾患全般、脳卒中の外科、脳腫瘍、先天性奇形、脊髄外傷、機能的脳疾患など、あらゆる脳神経外科疾患の診療を行っています。
◆１番目の症例は、脳動脈瘤のカテーテルによる造影検査の症例です。1泊２日で実施しています。２番目の症例は、脳内出血（被殻出血、視床出血、脳皮質下出血など)の症例です。29年度は191件の入院症例があり、こちらは血腫除去術やドレナージ術などの手術を行わない症例です。状態が安定した方はリハビリ病院と連携を行っています。そのため転院率（79.38％）が高くなっています。３番目の症例は、慢性硬膜下血腫に対する血腫穿孔除去手術の入院です。４番目の症例は脳動脈瘤に対して開頭せずに行うカテーテルによる脳血管内手術（コイリング）の入院です。

泌尿器科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
110070xx0200xx	膀胱がんの経尿道的手術	73	7.56	7.31	1.37	73.18
11012xxx040x0x	腎・尿管結石の体外衝撃波結石破砕術	49	3.59	2.73	2.04	67.71
110310xx99xx0x	尿路感染症の治療	47	9.79	12.34	14.89	79.77
11012xxx020x0x	腎・尿管結石の経尿道的尿路結石除去術（レーザー	40	6.80	5.75	0.00	62.23
110060xx99x20x	腎盂・尿管がんの化学療法	37	4.51	11.29	5.41	70.84

◆泌尿器科は、腎臓・副腎・膀胱・前立腺・尿道・精巣・陰茎など尿路・性器全般の診療を行っています。
◆１番目の症例は、膀胱がんに対する経尿道的腫瘍切除(TUR-BT）の入院です。２・４番目の症例は、腎臓や尿管などの尿路結石の治療です。２番目の症例は、衝撃波を体外から結石に当てて結石を破砕する治療（ESWL）です。入院期間は３日以内の治療を行っています。４番目の症例は、尿道から内視鏡を挿入してレーザーで破石する治療（TUL）です。３番目の症例は、尿路感染症の治療入院、５番目の症例は腎盂・尿管がんの抗がん剤治療の入院です。
※短期滞在手術等基本料３（前立腺針生検法等）は、DPC包括対象外のため集計に含めていません

産婦人科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
120180xx01xxxx	帝王切開術	145	10.94	9.75	0.00	32.92
120170xx99x0xx	早産の治療	116	34.34	20.41	0.86	30.94
120060xx01xxxx	子宮筋腫の摘出術	109	10.75	9.91	0.00	43.59
12002xxx99x40x	子宮頸・体部がんの化学療法	83	4.70	4.98	0.00	64.37
120010xx99x50x	卵巣がんの化学療法	71	5.04	4.75	0.00	63.92

◆産婦人科は、産婦人科全般について各専門医が高度な知識と技術を持って診療を行っています。産科は正常分娩のほか、産科合併症、ハイリスク妊娠、出生前診断などについて、婦人科は良性腫瘍および悪性腫瘍を主として取り扱っております。
◆１番目の症例は、前回帝王切開や骨盤位などに対する帝王切開による分娩の入院です。２番目の症例は、早産の点滴等の加療入院です。３番目の症例は、子宮筋腫核出術および子宮全摘術の入院です。４番目の症例は、子宮頸がん・体がんに対する化学療法、５番目の症例は、卵巣がんに対する化学療法の入院です。

小児科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
040090xxxxxx0x	急性気管支炎の治療	146	5.10	5.94	1.03
040070xxxxx0xx	インフルエンザの治療	81	4.89	6.03	1.96
0400801199x00x	肺炎の治療	61	4.90	5.70	4.02
150010xxxxx0xx	腸炎の治療	59	3.71	5.50	4.63
150040xxxxx0xx	熱性けいれんの治療	51	3.41	3.91	1.82

◆小児科は、盛岡市小児二次救急輪番病院制の中心的病院として小児救急医療で大きな役割を果たしています。また地域周産期母子医療センターとして新生児医療でも一定の役割を担っています。
◆１～３番目の症例は、肺炎や気管支炎、インフルエンザの呼吸器疾患の入院です。４番目の症例は、感染性の胃腸炎などの消化器疾患の入院です。５番目の症例は、発熱時に起こるけいれんの入院です。小児科入院の多くは、急性発症の加療になります。平均して４～５日の入院治療を行っています。

小児外科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
060150xx03xxxx	虫垂炎の虫垂切除術（周囲膿瘍伴わないもの）	18	3.67	5.56	0.00	11.00
060170xx02xxxx	臍ヘルニアの手術	-	-	8.33	-	-
140590xx97xxxx	停留精巣の手術	-	-	3.26	-	-
060150xx02xxxx	虫垂炎の虫垂切除術（周囲膿瘍伴うもの）	-	-	9.88	-	-
060150xx99xx0x	虫垂炎の治療	-	-	7.01	-	-

◆小児外科は、新生児(生まれたばかりの赤ちゃん)から原則的に16才未満までの骨疾患、脳疾患、心疾患を除いた外科的疾患の診療を行っています。
◆１・４番目の症例は、急性虫垂炎（盲腸）の手術を実施する虫垂切除術の緊急入院になります。虫垂周囲に膿瘍を伴うケースでは術後の管理が必要なため在院が長くなります。２番目の症例は、おへそがとびだしてくる臍ヘルニアに対する手術になります。３番目の症例は、停留精巣（精巣の下降が陰嚢まで届かずに途中で止まってしまっている状態）に対する手術の予定入院です。５番目の症例は、胃の出口の筋肉が肥厚して食べ物が通らなくなる乳児非行性幽門狭窄症の手術の入院です。
※該当患者数が10未満の場合は、患者数を非公表としています。（ハイフン「-」標記）
※短期滞在手術等基本料３（鼠径ヘルニア手術等）は、DPC包括対象外のため集計に含めていません

皮膚科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
080011xx99xxxx	蜂窩織炎の治療	27	11.59	11.73	22.22	72.26
080006xx01x0xx	皮膚がんの切除術	18	13.39	8.50	0.00	78.17
080110xxxxx2xx	類天疱瘡の治療	-	-	26.19	-	-
080190xxxxxxxx	脱毛症の治療	-	-	3.60	-	-
080007xx010xxx	脂肪腫等の皮膚、皮下腫瘍摘出術	-	-	4.14	-	-

◆皮膚科は、皮膚疾患全般の診療を行っています。当院の形成外科と協力し、腫瘍切除、皮弁形成術、植皮術、熱傷のデブリードマン・植皮術、陥入爪根治術、褥瘡の切開術や陰圧閉鎖療法を行っています。
◆１番目の症例は、細菌による炎症が起こる蜂窩織炎（蜂巣炎）の治療入院です。２番目の症例は皮膚の悪性腫瘍の切除術の予定入院です。３番目の症例は、水ぶくれができる類天疱瘡の治療です。４番目の症例は脱毛症の治療、５番目の症例は脂肪腫や表皮のう腫などの皮膚･皮下腫瘍摘出術の予定入院です。
※該当患者数が10未満の場合は、患者数を非公表としています。（ハイフン「-」標記）

眼科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	平均年齢
020200xx9710xx	網膜前膜の手術（水晶体再建有）	30	6.33	7.31	75.04
020160xx97xxx0	網膜剥離の手術	25	7.00	10.21	63.88
020180xx97x0x0	糖尿病性網膜症の手術	24	6.63	7.96	62.54
020240xx97xxx0	硝子体出血の手術	15	5.87	6.63	65.93
020200xx9700xx	網膜前膜の手術（水晶体再建無）	14	4.71	7.38	75.00

◆眼科は、斜視・弱視、角結膜疾患、白内障から網膜脈絡膜疾患までほぼ眼科全域の診療を行っています。入院診療は手術治療を主に行っています。
◆１~３・５番目までの症例は網膜疾患（糖尿病性網膜症、網膜前膜、網膜剥離など）の手術入院です。４番目の症例は硝子体出血の手術入院です。当院では小さい穴で手術を行う極小切開硝子体手術を行っています。これにより早期の回復が期待でき入院期間が短縮されるようになりました。
※短期滞在手術等基本料３（水晶体再建・眼内レンズ挿入等）は、DPC包括対象外のため集計に含めていません

耳鼻咽喉科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
030230xxxxxxxx	扁桃炎の手術	112	8.99	8.01	0.00	26.09
030350xxxxxxxx	慢性副鼻腔炎の内視鏡手術	93	6.01	7.23	0.00	50.62
030400xx99xxxx	めまい症の治療	50	6.66	5.15	2.00	67.06
030240xx99xxxx	扁桃炎の治療	19	5.16	5.48	0.00	38.21
030150xx97xxxx	耳下腺等の腫瘍摘出術	11	8.09	7.58	0.00	64.91

◆耳鼻咽喉科は、主に手術、入院が必要な耳鼻咽喉科疾患全般の診療を広く行っています。
◆１・４番目の症例は、喉の入り口にある扁桃が腫れる扁桃炎の治療です。手術症例では、在院９日間の予定入院で実施しています。２番目の症例は、鼻の粘膜が炎症を起こし副鼻腔と鼻の中の交通路が塞がってしまう慢性副鼻腔炎に対する内視鏡手術の入院です。約１週間の入院で実施しています。３番目の症例は、めまい症に対する点滴加療の入院です。５番目の症例は、耳下腺等の良性腫瘍の摘出手術の入院です。約７日間の入院で実施しています。

放射線治療科・放射線診断科

DPCコード	DPC名称	患者数	平均在院日数（自院）	平均在院日数（全国）	転院率	平均年齢
100020xx99x2xx	甲状腺がんの放射線ヨウ素カプセル治療	14	4.00	6.51	0.00	62.07
060050xx97x0xx	転移性肝がんの血管塞栓術	-	-	11.44	-	-
100020xx99x5xx	甲状腺がんの放射線ヨウ素カプセル治療（タイロゲン筋注有）	-	-	8.70	-	-
100310xx97xxxx	腎血管性高血圧症の治療	-	-	6.85	-	-

◆放射線治療科は、定位照射（ピンポイント照射）やIMRT（強度変調放射線治療）といった高精度放射線治療の治療を担当しています。　放射線診断科はは、最新の診断装置を用いた画像診断(CT，MRI，核医学検査の読影)とIVR(画像下治療)を担当しています。
◆１・３番目の症例は、甲状腺がんの放射線ヨウ素の入ったカプセルを飲んで治療する入院です。２番目の症例は、肝臓の腫瘍に栄養を運んでいる動脈を塞いで治療するTAE治療の入院です。
※該当患者数が10未満の場合は、患者数を非公表としています。（ハイフン「-」標記）

	初発	再発	病期分類基準（※）	版数
Stage I	Stage II	Stage III	Stage IV	不明
胃癌	153	31	24	19	-	46	1	7
大腸癌	68	85	58	46	-	72	1	7
乳癌	97	71	30	-	-	33	1	7
肺癌	73	16	46	46	-	356	1	7
肝癌	-	-	13	-	-	55	1	7

	患者数	平均在院日数	平均年齢
軽症	16	12.38	41.25
中等症	126	14.67	72.52
重症	31	19.32	81.74
超重症	91	14.92	83.12
不明	-	-	-

発症日から	患者数	平均在院日数	平均年齢	転院率
3日以内	478	18.47	76.55	58.37
その他	15	15.73	69.15	33.33

腎臓･リウマチ科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K610-3	内シャント設置術	102	5.83	11.70	8.82	70.52
K616-4	経皮的シャント拡張術・血栓除去術	58	0.47	2.19	1.72	69.41
K635-3	連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術	-	-	-	-	-
K3772	口蓋扁桃手術	-	-	-	-	-
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術	-	-	-	-	-

◆１番目の手術は、慢性腎臓病などに対する透析療法を受けられる方の内シャントを作製する手術です。予定の作製目的入院は、主に２泊３日の短期入院で治療を実施しています。２番目の手術は、内シャントのトラブルに対する手術です。３番目の手術は、在宅で行う透析療法の腹膜透析を行うたカテーテルを留置する手術です。４番目の手術は、IgA腎症に対して扁桃腺を摘出する扁桃パルス療法の症例です。
※該当患者数が10未満の場合は、患者数を非公表としています。（ハイフン「-」標記）

消化器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K7211	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ未満）	202	0.51	1.46	0.00	67.04
K688	内視鏡的胆道ステント留置術	169	2.12	11.40	21.30	78.27
K654	内視鏡的消化管止血術	112	0.31	8.06	15.18	72.22
K6532	内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術　早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術	110	0.32	5.61	0.00	74.29
K7212	内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術（長径２ｃｍ以上）	75	0.35	1.61	0.00	66.83

◆１・５番目の手術は、内視鏡を使用した大腸のポリープの切除手術です。主に入院では１泊２日の短期入院を実施しておりますが、外来で可能な症例については外来切除を行っています。２番目の手術は、胆管の閉塞部に胆管ステントを挿入し胆道ドレナージ（胆管にたまった胆汁を排出）を行う手術です。３番目の手術は、胃潰瘍や十二指腸潰瘍の出血部を止血する内視鏡手術です。４番目の手術は、粘膜内に留まる早期の胃がんに対する胃ESDの手術です。

循環器内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K5493	経皮的冠動脈ステント留置術（その他）	165	2.53	1.58	1.21	70.94
K5951	経皮的カテーテル心筋焼灼術（心房中隔穿刺、心外膜アプローチ）	159	1.66	3.54	1.26	63.19
K616	四肢の血管拡張術・血栓除去術	105	1.41	6.77	11.43	72.94
K5972	ペースメーカー移植術（経静脈電極）	92	2.71	9.01	5.43	79.97
K5492	経皮的冠動脈ステント留置術（不安定狭心症）	59	0.37	10.47	10.17	70.02

◆１・５番目の手術は、大腿部や腕などからカテーテルを血管内へ挿入し冠動脈の狭窄部にステント留置を行う手術です。予定入院では、主に１泊２日の短期入院で実施しています。２番目の手術は、不整脈を発生させている部位を特定し、電気的に焼灼するカテーテルアブレーション治療です。３番目の手術は、足の閉塞性動脈硬化症に対するカテーテル治療です。４番目の手術は、房室ブロックや洞不全症候群等に対するペースメーカー移植術です。

消化器外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K672-2	腹腔鏡下胆嚢摘出術	153	1.54	4.58	3.27	62.97
K719-3	腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術	88	3.17	10.55	2.27	69.72
K6335	鼠径ヘルニア手術	67	1.40	2.12	0.00	68.78
K7181	虫垂切除術　虫垂周囲膿瘍を伴わないもの	56	0.29	3.38	0.00	36.88
K7193	結腸切除術（全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術）	42	7.52	19.31	16.67	74.81

◆１番目の手術は、胆嚢結石や胆嚢炎に対して腹腔鏡を使用した胆のうを摘出する症例です。予定入院では主に４泊５日の短期入院で実施しています。２番目の手術は、結腸がんに対して腹腔鏡を使用した切除手術です。３番目の手術は、鼠径ヘルニア（脱腸）を治療する手術です。４番目の手術は、急性虫垂炎（盲腸）の救急入院の手術症例です。５日前後の入院で実施しています。５番目の症例は、結腸がんに対して行う開腹の切除術です。当院では、結腸がん手術の第一選択は腹腔鏡下手術です。開腹症例は、高度進行例の術前治療の必要な場合が多く術前日数が長くなります。

乳腺･内分泌外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K4762	乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴わないもの）	124	1.02	4.15	0.00	55.90
K4764	乳腺悪性腫瘍手術　乳房部分切除術（腋窩部郭清を伴うもの）	43	0.98	6.56	0.00	57.93
K4763	乳腺悪性腫瘍手術　乳房切除術（腋窩部郭清を伴わないもの）	42	1.00	6.12	0.00	59.43
K4632	甲状腺悪性腫瘍手術　全摘及び亜全摘	37	1.22	3.57	0.00	57.38
K4765	乳腺悪性腫瘍手術　乳房切除術（腋窩鎖骨下部郭清を伴うもの）	36	1.19	8.36	2.78	56.72

◆１~３・５番目は、乳がんの切除術の症例です。１番目と３番目は、センチネルリンパ節生検（術中にリンパ節転移の有無を顕微鏡で調べる検査）で転移がないと診断され、腋窩リンパ節の郭清を回避できた症例がほとんどで、郭清した場合に比べ入院が２日程度短くなります。４番目の症例は、甲状腺がんに対する甲状腺全摘術です。声を出す神経など大事な臓器を傷つけないように合併症の軽減に努力を払いつつ、進行がんでは根治性とQOLに留意しながら周辺臓器の合併切除をする拡大切除にも積極的に取り組んでいます。

整形外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0461	骨折観血的手術　肩甲骨、上腕、大腿	145	3.86	15.80	74.48	75.22
K0462	骨折観血的手術（前腕，下腿，手舟状骨）	103	2.38	10.30	20.39	57.44
K1425	脊椎固定術、椎弓切除術、椎弓形成術（椎弓切除）	69	2.94	16.70	40.58	71.70
K0821	人工関節置換術（肩，股，膝）	62	2.21	16.26	64.52	69.06
K0811	人工骨頭挿入術（肩，股，膝）	61	7.13	16.28	81.97	77.90

◆１・２・５番目の手術は、高齢の方の転倒に多い大腿骨頚部･転子部骨折や前腕骨折などに対する手術です。早期の骨接合術を行い、状態が安定した方はリハビリ病院と連携を行っています。そのため転院率が高くなっています。３番目の手術は、神経が入っている脊柱管が狭くなり、痛みやしびれが発生する脊柱管狭窄症に対する手術です。４番目の手術は、年齢や昔の外傷により軟骨がすり減ってしまった変形性関節症に対する人工関節置換術です。

形成外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0063	皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径６ｃｍ以上１２ｃｍ未満）	-	-	-	-	-
K2191	眼瞼下垂症手術（眼瞼挙筋前転法）	-	-	-	-	-
K0053	皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径４ｃｍ以上）	-	-	-	-	-
K0051	皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径２ｃｍ未満）	-	-	-	-	-
K0052	皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径２ｃｍ以上４ｃｍ未満）	-	-	-	-	-

◆顔面、手足等の先天性異常や外傷、および瘢痕治療等、当科の専門治療を行いつつ、その基礎となる植皮や皮弁、マイクロサージャリーの技術を活かして、他科における悪性腫瘍に関連する再建（乳房再建など）や、難治性潰瘍（放射線潰瘍や骨髄炎後潰瘍、開放骨折後潰瘍など）の治療にも取り組んでいます。
※該当患者数が10未満の場合は、患者数を非公表としています。（ハイフン「-」標記）

呼吸器外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K514-23	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超える）	47	3.30	9.47	0.00	69.04
K514-21	胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術（部分切除）	31	2.32	4.74	0.00	68.94
K5131	胸腔鏡下肺切除術（肺嚢胞手術（楔状部分切除））	21	5.86	4.57	0.00	48.38
K5143	肺悪性腫瘍手術（肺葉切除又は１肺葉を超えるもの）	17	4.12	11.18	0.00	70.71
K5132	胸腔鏡下肺切除術（その他）	-	-	-	-	-

◆１・２・４番目の手術は、肺がんの切除術の症例です。当院では体に負担が少ないといわれている胸腔鏡（内視鏡）を使用しながら安全かつ確実に肺切除とリンパ節郭清を行うことを目的に背部小開胸による肺がん手術を行っています。３番目の手術は、肺に穴が開いてしまう気胸に対して胸腔鏡を使用して治療する手術になります。５番目の手術は、肺の良性腫瘍に対する切除術です。
※該当患者数が10未満の場合は、患者数を非公表としています。（ハイフン「-」標記）

心臓血管外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K5612	ステントグラフト内挿術（腹部大動脈）	46	2.96	10.09	8.70	76.33
K5611	ステントグラフト内挿術（胸部大動脈）	38	5.00	22.26	13.16	69.03
K5551	弁置換術（１弁）	32	3.09	30.38	21.88	66.59
K617-4	下肢静脈瘤血管内焼灼術	24	1.04	2.00	0.00	61.04
K552-22	冠動脈、大動脈バイパス移植術（人工心肺不使用）（２吻合以上）	13	9.00	23.92	0.00	58.62

◆１・２番目の手術は、大動脈瘤に対して血管にカテーテルを挿入して行うステントグラフトを挿入する手術です。３番目の手術は、僧帽弁閉鎖不全症や大動脈弁狭窄症の弁置換術の症例です。４番目の手術は、下肢静脈瘤に対する血管内高周波治療です。５番目の手術は、狭心症や陳旧性心筋梗塞に対する冠動脈バイパス手術です。岩手県民の医療ニーズに応えるべく、最新のエビデンスと最新のテクニックを積極的に取り入れ、安全で安心できる心臓血管外科医療を24時間体制で提供しており、心筋梗塞の機械的合併症や急性大動脈解離といった緊急手術症例にも迅速に対応しています。また、県内唯一の補助人工心臓認定施設です。

神経内科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K178-4	経皮的脳血栓回収術	55	0.24	21.55	76.36	78.65
K609-2	経皮的頸動脈ステント留置術	17	3.71	15.29	52.94	74.65
K597-3	植込型心電図記録計移植術	-	-	-	-	-
K664	胃瘻造設術（経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む）	-	-	-	-	-
K178-2	経皮的脳血管形成術	-	-	-	-	-

◆１番目の手術は、脳梗塞の発症後４～５時間を過ぎた患者さんや超急性期のrt-PA（血栓を溶かす薬）を用いた、血栓溶解療法t-PAが使えない方に対してカテーテルによる血栓回収療法のを行った症例です。従来なら重度の後遺症を残したと思われる患者さんでも、ほとんど後遺症なく自宅退院できる方が徐々に増えてきています。２番目の手術は、脳に血液を送る頸動脈が狭くなった患者さんに行うステント留置術の症例です。３番目の手術は、潜因性脳梗塞の精査のために心房細動を調べる植込型心電図記録計移植術です。
※該当患者数が10未満の場合は、患者数を非公表としています。（ハイフン「-」標記）

脳神経外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K1781、K1782	脳血管内手術	100	1.41	9.07	11.00	61.50
K164-2	慢性硬膜下血腫穿孔洗浄術	89	0.45	10.70	26.97	77.15
K1642、K1643	頭蓋内血腫除去術	36	0.69	24.58	86.11	77.15
K1771、K1772	脳動脈瘤頸部クリッピング	32	1.25	23.31	28.12	62.84
K145	穿頭脳室ドレナージ術	25	0.16	30.04	80.00	68.72

◆１番目の手術は破裂するとくも膜下出血を起こす、脳動脈瘤に対して脳血管の中をカテーテルを通して治療を行う脳血管内手術（コイリング）の症例です。２番目の手術は慢性硬膜下血腫に対する血腫穿孔除去手術の症例です。３番目の手術は被殻出血や脳皮質下出血に行う血腫除去術です。４番目の手術は脳動脈瘤に対して開頭して行う顕微鏡的手術（クリッピング）の症例です。５番目の症例は、脳出血やくも膜下出血の直後に発生する急性水頭症に対する脳室ドレナージ術の症例です。

泌尿器科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K768	体外衝撃波腎・尿管結石破砕術	138	1.15	1.12	0.72	63.14
K8036ﾛ	膀胱悪性腫瘍手術（経尿道的手術）（その他のもの）	72	2.24	4.38	1.39	72.99
K7811	経尿道的尿路結石除去術（レーザー）	40	1.78	4.48	0.00	62.95
K783-2	経尿道的尿管ステント留置術	25	1.00	8.71	16.00	73.28
K843	前立腺悪性腫瘍手術	25	2.76	12.36	0.00	67.28

◆１・３番目の手術は、腎･尿管の結石に対する手術（ESWL、f-TUL）です。体外衝撃波結石破砕術（ESWL）の症例は、主に２泊３日の短期入院の治療を行っています。経尿道的尿路結石除去術（f-TUL）の症例は、入院期間約７日間の治療を行っています。２番目の手術は、膀胱がんに対する内視鏡を使用して切除を行う症例です。入院期間は７～８日間で治療を行っています。４番目の手術は、結石性腎盂腎炎に対する尿管ステント留置術です。５番目の手術は、前立腺がんに対する開腹による全摘除術の症例入院です。入院期間は２週間で治療を行っています。

産婦人科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K8981、K8982	帝王切開術（緊急帝王切開）、（選択帝王切開）	263	8.42	10.55	0.00	32.76
K877	子宮全摘術	109	1.18	9.71	9.71	46.95
K8881、K8882	子宮附属器腫瘍摘出術（両側）（開腹、腹腔鏡）	92	1.29	6.70	1.08	46.57
K867	子宮頸部（腟部）切除術	59	1.00	2.24	0.00	37.95
K8721	子宮筋腫摘出（核出）術（腹式）	21	1.67	8.71	0.00	33.43

◆１番目の手術は、帝王切開術（予定･緊急）の症例です。妊娠管理としては正常出産はもちろんのこと、さまざまな合併症妊娠についても他診療科と連携を図り、妊娠管理を行い安全に分娩ができるように配慮しています。予定入院の症例では、入院期間11日前後の診療を行っています。２番目の手術は、子宮筋腫等に対する子宮全摘出手術の症例です。３番目の手術は、主に卵巣腫瘍に対する摘出手術、４番目の手術は、子宮頸部高度異形成や上皮内がんに対する円錐切除術、５番目の手術は、子宮筋腫の筋腫のみを摘出する手術です。

小児外科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K6335	鼠径ヘルニア手術	45	0.47	0.53	0.00	2.91
K718-21	腹腔鏡下虫垂切除術（虫垂周囲膿瘍を伴わないもの）	18	0.006	2.22	0.00	11.72
K836	停留精巣固定術	-	-	-	-	-
K6333	臍ヘルニア手術	-	-	-	-	-
K666	幽門形成術（粘膜外幽門筋切開術を含む）	-	-	-	-	-

◆１番目の手術は、鼠径ヘルニアの手術の症例です。入院期間は入院当日退院から２泊３日の短期入院で実施しています。２番目の手術は、急性虫垂炎の虫垂切除術の入院です。周囲膿瘍を伴うケースでは、伴わないケースよりも在院期間が長い傾向です。３番目の症例は、停留精巣（精巣の下降が陰嚢まで届かずに途中で止まってしまっている状態）に対する手術の予定入院です。
※該当患者数が10未満の場合は、患者数を非公表としています。

皮膚科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K0072	皮膚悪性腫瘍切除術（単純切除）	20	0.40	12.50	0.00	78.30
K0063	皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径６ｃｍ以上１２ｃｍ未満）	-	-	-	-	-
K0052	皮膚、皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径２ｃｍ以上４ｃｍ未満）	-	-	-	-	-
K0053	皮膚，皮下腫瘍摘出術（露出部）（長径４㎝以上）	-	-	-	-	-
K0062	皮膚，皮下腫瘍摘出術（露出部以外）（長径３㎝以上，６㎝未満）	-	-	-	-	-

◆１番目の手術は、皮膚の悪性腫瘍の切除術の症例です。腫瘍の小さい症例では入院期間が短くなりますが、範囲が大きい場合には植皮や皮弁形成を伴う症例もあり在院日数が長くなります。２～５番目の手術は、脂肪腫や表皮のう腫などの皮膚、皮下腫瘍摘出術の症例です。
※該当患者数が10未満の場合は、患者数を非公表としています。（ハイフン「-」標記）

眼科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K2821ﾛ	水晶体再建術（眼内レンズを挿入する場合）（その他のもの）	120	1.12	3.54	0.00	75.06
K2801	硝子体茎顕微鏡下離断術（網膜付着組織を含む）	111	0.97	4.89	0.00	67.05
K2802	硝子体茎顕微鏡下離断術（その他）	-	-	-	-	-
K279	硝子体切除術	-	-	-	-	-
K2423	斜視手術　前転法及び後転法の併施	-	-	-	-	-

◆１番目の手術は、白内障手術の予定入院です。白内障は目の中にあってカメラのレンズの働きをしている水晶体と呼ばれる器官が濁ってくる病気です。手術は原則として外来日帰りにて行いますが、遠方の患者さんについて入院手術を行っています。２番目の手術は、硝子体に出血したり、網膜の病気になった場合に手術する症例です。当院では、小さい穴で手術を行う極小切開硝子体手術を行っています。これにより早期の回復が期待でき入院期間が短縮されるようになりました。
※該当患者数が10未満の場合は、患者数を非公表としています。（ハイフン「-」標記）

耳鼻咽喉科

Kコード	名称	患者数	平均術前日数	平均術後日数	転院率	平均年齢
K3772	口蓋扁桃手術（摘出）	112	1.06	7.18	0.00	27.08
K340-5	内視鏡下鼻・副鼻腔手術３型（選択的（複数洞）副鼻腔手術）	86	2.50	3.99	0.00	50.58
K340-4	内視鏡下鼻・副鼻腔手術２型（副鼻腔単洞手術）	20	1.15	4.00	0.00	56.70
K287	先天性耳瘻管摘出術	-	-	-	-	-
K3892	喉頭・声帯ポリープ切除術（直接喉頭鏡又はファイバースコープによるもの）	-	-	-	-	-

◆１番目の手術は、喉の入り口にある扁桃が腫れる扁桃炎の手術入院の症例です。主に９日間の入院期間で診療しています。２・３番目の手術は、慢性副鼻腔炎（蓄膿症）に対する内視鏡下手術（ESS）です。全身麻酔下で鼻の穴から内視鏡を入れて観察しながら手術を行います。約１週間の入院で診療しています。４番目の手術は、先天性耳瘻の摘出術です。５番目の手術は、声帯ポリープ切除術の症例です。４日間の入院期間で診療しています。
※該当患者数が10未満の場合は、患者数を非公表としています。（ハイフン「-」標記）

DPC	傷病名	入院契機	症例数	発生率
130100	播種性血管内凝固症候群	同一	-	-
130100	播種性血管内凝固症候群	異なる	-	-
180010	敗血症	同一	20	0.12
180010	敗血症	異なる	23	0.14
180035	その他の真菌感染症	同一	-	-
180035	その他の真菌感染症	異なる	-	-
180040	手術・処置等の合併症	同一	126	0.96
180040	手術・処置等の合併症	異なる	11	0.07

平成29年度 岩手県立中央病院 病院指標

平成29年度岩手県立中央病院病院指標