臨床心理科

【臨床心理部理念】

私たち、チーム医療において臨床心理として、心を病む人々の人権の尊重とプライバシーの守秘義務を遵守し、誠意をもって、質の高い、信頼される心理臨床サービスを提供します。

【令和6年度臨床心理重点事項】

[対話による情報共有]尊厳ある対応をめざし、記事記録に表記する

[心理職の専門化]心理的介入において選別することで職能を意識化する

[セルフマネージメント]快適な職務環境をめざし、自らにおいて適切な休暇取得に努める

[キャリアマネージメント]専門職の研鑽を目指し、職能コンピテンシー/基板コンピテンシーを目指す

【臨床心理科の特色】

 臨床心理科は、常勤心理師4名が所属しています。

 当院では多く診療科と連携して、入院・外来問わずに心の支援が必要な患者さん・ご家族へのサポートを行っています。妊娠前の方、妊娠・出産前後の方、小児発達の困りを抱えるお子さん、様々な体の病気を抱える方々、心理的な悩みつらさを抱える方々、認知機能に心配を抱える方など様々な方にお会いしています。

 各診療科の医師からの依頼の元、心理療法(カウンセリング)や心理検査を通して診断や治療のお手伝いをしています。また、医療チームの一員として患者さんの困ったことを整理する、ご家族の気持ち・コミュニケーションの支援、チームの課題を考えるなどの役割も担っています。

【心理検査について】

主治医の指示の下に行われる、能力と特性をしるための客観的に測定する検査です。問題の解決に繋がる可能性や、治療計画や支援に役立てるために集める情報の1つです。

  • 能力と発達にかかわる検査

 どういう事が得意か苦手かなど、考える力の特徴や対処能力について調べるモノです。

  • 感情や気分に関わる検査

 言い表せない気持ちや自分では気づけない感情を理解するために行うモノです。

  • 人柄や不安対処に関わる検査

 性格やコミュニケーションの特徴などを調べるモノです。

  • 認知の機能や記憶等の神経心理学に関わる検査

 脳の働きを調べ、記憶力や判断力をみるためのモノです。

  • 高次脳機能障害の有無を調べる神経心理検査

 脳の病気による生活全般への影響を調べるためのモノです。事故や脳の病気を経験された方の生活で困るかも知れない部分を明らかにしたり、運転をするための認知機能を調べたりします。

【心理検査のながれ】

 各診療科から心理検査について提案がされます。当日であれば、診療科前の待合でお待ちください。

 検査予約は、次回診察までの日程で取得します。担当心理師と相談ください。当日・予定キャンセルについては、診療科外来に連絡ください。後日再予約のご相談をします。

 再来の方は、再来受付機で受付を行ってください。そのまま診療科前でおまちください。予約時間とは、検査開始時間になります。5~10分前に来院されることをお勧めします。

検査場所は、いくつか9F心理検査室と心理療法室があります。心理師がお連れします。

検査は、予約時間内1~2種類行います。簡易検査は30分、複雑な検査は1時間、極めて複雑な検査は90分程度見込んでます。検査直前に、目安時間をお伝えします。

検査終了後は、元の診療科待合までお連れします。

 

検査前に大切なこと

 心理検査は、臨床心理士/公認心理師の有資格者が行っております。

 心理的安全と権利擁護のためにも、検査前にお名前と生年月日による本人確認にご協力をお願いします。

 検査前に不調不眠がありましたら、お申し出くださるようお願いします。不調は能力や理解に大きく影響します。遠慮なく、ご相談ください。

検査後の流れ

 次回予約日を目途に、検査結果をお伝えします。(結果説明についての項目参照)

【心理療法について】

  • カウンセリングは、小児科〔小児特定疾患カウンセリング:診療報酬〕で対応します。

疾患について、心理的な相談援助を行います。

  • 心理療法は、抱えている疾患や心理的問題、不適応行動など、その人の状況に合った変化を一緒に考えていくことを目的としておこないます。
  • 心理療法は、主治医の指示の下で導入されます。介入時期や頻度は、症状に併せます。
  • 予約については、担当医師と担当心理師と相談ください。
  • 当院は、救命救急を受け入れる施設です。

心理療法においても、それらに準する治療方針になります。病態や疾患により、専門機関への紹介提案があります。適切な加療の選択をお勧めします。

【検査説明について】

 臨床心理科では、臨床心理士/公認心理師による検査説明を2021年4月より小児科外来において実施しております。現在、他診療科においても、本人同意の上、ご家族、関係機関への紙面提供も行っております。

 発達検査と知能検査、人格検査、高次脳機能検査については、検査目的や結果取り合い方、合理的配慮に係る活用方法について、事前説明もいたします。但し、診断名や治療については、主治医診察の際に話題にすることを提案します。

【周産期母子ケアついて】

 当院では、周産期母子医療ケアとして、妊娠中から出産後にかけて、母胎と胎児・新生児を対象に心理的ケアを提供しています。県内個人病院から紹介され、急な転院や入院加療による環境変化や、産前産後の不安定な体調、気分の起伏等について、相談をお受けします。

 心理的ケアは、2022年6月から開始され、3年目になります。現在、ご本人ご家族の希望に応じて、退院後の地域連携支援にも努めております。月1回、定例会として。地域保健師や県行政担当、当院産婦人科医、精神科医、助産師、保健師やソーシャルワーカー、心理師、庶務担当が会議をもち、より安全に引き継ぐことに勤めてます。

・公認心理師資格取得のための受験資格を得るには主に2つのルートがあります。 1つめのルートは、4年制大学で公認心理師カリキュラムを履修して、必要単位を取得し、大学を卒業します。その後、大学院で指定科目を取得して修了することで受験資格が得られます。 もう1つのルートでは、4年制大学で公認心理師カリキュラムを履修して、必要単位を取得し、卒業します。その後、認定施設で2年以上の実務経験を重ねることで受験資格が得られます。

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