地域連携
地域医療連携推進の基本方針
1.当院地域医療連携の理念・顔の見える連携
当院は平成19年7月に地域医療支援病院の認定を得、「救急車を断らない」を理念に、患者さんをご紹介いただく先生方の期待に応えるよう全職員で誠心誠意尽くしております。
特に当院の5本の柱、高度医療、救急医療、地域医療、研修教育、健全経営の推進のため、地域住民から必要とされ、県民にとってなくてはならない病院であり続けるため、ご紹介いただいた患者さんに対し責任をもって診療を行っております。
2.地域連携パスと逆紹介の推進
地域連携の理念である、病院-かかりつけ医の病診連携と機能分担「2人の主治医」を推進いたします。
『脳卒中』『大腿骨頸部骨折』『急性肺炎』『尿路感染症』の地域連携パスのほか、『がん地域連携パス』(胃癌・大腸癌・乳癌・肝臓癌・肺癌、前立腺癌)を推進して参ります。
当院は、ご紹介頂いた先生への逆紹介を基本にしております。当院からの紹介状を患者さんが持参した場合には、お受け入れをよろしくお願いいたします。患者さんの病状に変化がある際にはいつでもお受けいたします。
3.紹介患者の迅速予約と優先診療
当院では、地域医療福祉連携室を設置し、24時間体制で患者さんの紹介を受付いたしております。
これは、先生方から別紙「診療申込書(紹介患者用)」によりFAX頂ければ、原則10分以内に予約日をお知らせし、予約日に紹介患者さんが来院した時にはカルテは出来ており、少ない待ち時間で診療や検査を受けられるシステムです。なお、ご紹介頂いた患者さんについては、速やかに報告書を出すよう努めております。もし報告書が届かないなど不適切なことがございましたらお手数をおかけいたしますが、連携室までご連絡をお願いいたします。
4.24時間救急受け入れ体制
『救急車を断らない』を理念に、24時間体制で一般当直2名のほか、脳神経センター1名、循環器センター1名、1・2年次研修医各2名、back upとしてICU当直1名、そのほか小児輪番日の小児科医師1~2名の計9~11人体制をとっています。また、常時各科当番医師が on call体制となっています。さらに、救急医療に欠かせない循環器や脳神経、外傷の院内研修会を充実させ、職員の教育にあたっております。
5.地域医療福祉連携室を通して地域包括型連携の推進
平成20年4月に医療相談室を統合し、地域医療福祉連携室を設置しました。医療社会事業士、入院前支援看護師、退院支援看護師を配置して地域包括型連携を推進してまいります。
6.高額医療機器の共同利用推進
PETをはじめとする、最新式のCT、MRI、シンチグラフィーなどの検査はFAXにて地域医療福祉連携室(または放射線科など)へお申し付けください。高精度診断結果を迅速に報告いたします。
7.地域医療研修センターの利用の推進
地域医療研修センター主催の、医療従事者を対象とする「全国がんセンターTVカンファレンス」はどなたでもご参加いただけます。
地域医療研修の一環として、当院のシニアレジデントと各科の指導医が講師を行う、基礎的な内容の講義「プライマリ・ケアセミナー」、糖尿病患者さんの地域のかかりつけ医との連携を目指す「糖尿病ネットワーク勉強会」を開催しております。詳しい日程は当院ホームページ、県医師会会報の『いわて医報』をご覧ください。
さらに、各種検討会などもオープン参加にしております。開催内容や時期については、カンファレンス一覧表など病院ホームページに掲載してあるほか、医師会会報アナウンスなどでもご案内しております。
お問合せ等は『地域医療研修センター』(Tel:019-653-1151(内線2384))にご連絡ください。