血液内科

スタッフ紹介

氏名
村井 一範(むらい かずのり)
役職名
地域医療支援部長兼地域医療福祉連携室長兼血液内科長
出身大学(教室)・卒業年
岩手医科大学(岩手医科大学血液・腫瘍内科)・平成3年
所属学会・資格等
日本内科学会(認定内科医・総合内科専門医・指導医)、日本血液学会(血液専門医・血液指導医・評議員)、日本造血細胞移植学会(造血細胞移植認定医)、日本がん治療認定医機構(がん治療認定医)、米国血液学会(国際会員)、欧州血液学会、公益財団法人日本骨髄バンク調整医師、東北大学医学部臨床教授(血液・免疫科担当)
氏名
濱田 宏之(はまだ ひろゆき)
出身大学(教室)・卒業年
京都大学医学部(京都大学血液腫瘍内科)・平成12年
所属学会・資格等
日本血液学会(専門医)、日本内科学会(認定内科医・総合内科専門医)、日本化学療法学会(抗菌化学療法指導医)、公益財団法人日本骨髄バンク調整医師、ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター、ICAT(いわて感染制御支援チーム)登録医
氏名
菅原 教史(すがわら のりふみ)
出身大学(教室)・卒業年
岩手医科大学(内科学講座血液腫瘍内科分野)・平成21年
所属学会・資格等
日本内科学会、日本血液学会、日本静脈経腸栄養学会
氏名
手島 航(てしま こう)
出身大学(教室)・卒業年
弘前大学・平成31年
所属学会・資格等
日本血液学会、日本内科学会、日本造血・免疫細胞療法学会

【血液内科で取り扱う疾患群について】

血液内科で取り扱う疾患群は赤血球系疾患、 白血球系疾患、 出血・血栓性疾患です。そしてそれぞれが良性疾患と悪性疾患に大別されます。代表的なものは各種貧血症、白血病(急性・慢性)、悪性リンパ腫、骨髄腫、特発性血小板減少性紫斑病などです。これらの疾患群は、血液内科医以外の医師にとっては特殊な疾患群であるというイメージが先行しているようです。

 

【岩手県内における血液内科臨床】

 岩手県は全国で2番目に面積が広いことはよく知られております。一方で日本血液学会の認定する研修関連病院は後述する5施設で全国40位、血液内科専門医数は23名で全国46位です。さらに血液専門医一人が担当する人口は50566人で全国1位(ワースト)という状況です。すなわち本県における血液内科診療は課題が満載で、このような環境下で如何にして全国と同等の血液診療を岩手県民に提供するか工夫が必要です。

 

【岩手県立中央病院の血液内科診療】

当科は日本血液学会研修施設に認定されております。2024年度の当院血液内科は常勤医師4名ですが、総合診療科所属医師2名と非常勤医師2名(東北大学から)にサポートしていただいております。外来診療は、月曜日から金曜日までの新患外来と再来患者用の血液専門外来を開設しております。 入院病床は7階西病棟に40床を運用しており、このうち13床は無菌病室(クラス5 : 1床、クラス6 : 2床、クラス7:10床)です。

入院者のほとんどが前述の白血球系悪性疾患の白血病、 悪性リンパ腫、 多発性骨髄腫の患者さんです。県下では、前述のように血液内科医師の絶対数が少ないため、当科では血液疾患患者さんの初期対応を適切に行うことを最優先しております。初期治療は化学療法を含めすべて実施可能です。自家移植も当院で実施しております。しかしながら初期治療ではない同種造血幹細胞移植、 放射標識抗体療法およびキメラ抗原受容体遺伝子改変T細胞療法は当院では未実施です。しかしこの点については他施設(東北大学、岩手医科大学、東京都立駒込病院など)と密に連携し、遅れることなく対応できております。

2022年度の当科で担当させていただいた新患患者さんの内訳を示します。現在、日本血液学会では年度毎の新患疾患登録事業を実施しております。同年の疾患登録患者数は335名(表1)で、これは全国9位に入る患者数です。腫瘍性疾患が65.7%で、そのうちB細胞系悪性リンパ腫が44.5%を占めております(表2)。表2には示しておりませんが、この4割がびまん性大細胞型B細胞リンパ腫(DLBCL)です。このB細胞系悪性リンパ腫に多発性骨髄腫(12.3%)、 急性骨髄性白血病(12.3%)が続きます(表2)。

非腫瘍性疾患の比率は41.0%でした(表1)。血小板減少症が最も多く、赤血球増加症、ビタミンB12欠乏性貧血と続きます。これらの傾向は例年と変化がありません(表3)。

日本血液学会疾患登録事業の登録疾患に該当しない患者さん(結果として血液疾患ではなかったと判断された患者さん)は233名でした。この方々は各種血球減少、リンパ節腫脹および発熱などでした。

鉄欠乏性貧血は消化管出血など一元的には血液疾患ではないという判断から疾患登録事業からは排除されております。しかし鉄欠乏性貧血の患者さんは28名であり、登録疾患に該当しない患者さんの約1割を占めております。

 

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