岩手県立中央病院の特色

当院は、急性期高機能センター病院として先進・高度・特殊医療機能と臨床研修病院としての教育・研修機能、医療情報機能など、県立病院の中心的役割を担っています。また、地域医療確保のための診療応援を行うとともに、がん化学療法科やセカンドオピニオン外来、女性外来など、時代のニーズに応じた専門外来があります。高度先進医療への取組みを充実させ、多くの県民の皆さまに医療を提供するため、地域医師会と協力し医療連携を推進するとともに、回復期の患者さんには早期退院をすすめ、次の入院患者さんの待ち時間の短縮に努めています。

Ⅰ 地域がん診療連携拠点病院

当院は、岩手県知事よりの推薦をいただき、平成15年12月16日付けで厚生労働大臣から「地域がん診療連携拠点病院」 に指定されました。

これは、質の高いがん医療を全国で等しく実施できるようにするため、わが国に多いがん(肺がん・胃がん・大腸がん、乳がん等)について、各地域におけるがん診療の連携・支援を推進するために拠点として設けられる病院です。

 また、当院は「全国がんセンター協議会加盟病院」として、国立がんセンターなど全国32のがん専門病院と連携し、がん診療機能の充実を図っています。

 2023年の治療実績としては、年間入院がん患者延べ数が2,431人で年間入院患者に占めるがん患者の割合は15.6%、院内がん登録数は1,822件(指定要件は年間500件以上)、悪性腫瘍の手術件数は1,322件(指定要件は年間400件以上)、がんに係る薬物療法の延べ患者数は2,367人(指定要件は年間1,000人以上)、放射線治療の延べ患者数は572件(指定要件は年間200人以上)など、がん診療の全ての分野において指定要件を満たしております。

 ⇒ 詳しくはこちら

Ⅱ 救急センター(救急医療部の設置)

当院は、県民の命を守る「高度急性期病院」として「24時間365日、救急車・患者の受け入れを断らない」方針の下に、全診療科がオンコール体制で、毎晩7~9人と多くの医師が救急当直を行っております。

若手医師が研修の一環として診療に参加するとともに、専門医も積極的に診療に当たり、一次から三次まで幅広い総合救急の提供が当院の特徴であります。

令和2年度の救急患者数は16,740人(1日平均46人)で、うち救急車は6,759台(1日平均18台)となっており、救急車の受入れはここ15年間で倍増となっております。

また、盛岡二次医療圏域での救急患者の受入状況は、外来が医療圏全体の約30%、入院患者が約50%、うち救急車搬入患者数は約50%となっています。

 なお、盛岡医療圏では小児二次輪番制に参加するとともに、日本医療機能評価機構の救急医療機能の指定基準の認定も受けております。

 ⇒ 詳しくはこちら

Ⅲ 地域災害拠点病院(災害医療部の設置)

当院は、岩手県より地域災害医療センターとして認定されています(基幹災害医療センター:盛岡赤十字病院、岩手医科大学附属病院)。当院から岩手県に、災害派遣医療チーム(DMAT:Disaster Medical Assistance Team)を2チーム登録し、毎年全県的な訓練等に積極的に参加しています。

また、災害医療部を設置するとともに、東日本大震災の経験を踏まえ、大規模自然災害や重大事故等の緊急事態に際してのマニュアルを整備し、緊急時の災害訓練を年2回実施するなど、必要な体制整備を図っています。

⇒ 詳しくはこちら

Ⅳ 地域周産期母子医療センター(小児・周産期センターの設置)

当院では、「小児科・小児外科・産婦人科」で構成する小児・周産期センターを設置しています。また、平成13年4月から岩手県の地域周産期母子医療センターに指定され、総合周産期母子医療センターである岩手医科大学附属病院と連携しながら、周産期に係る比較的高度な医療を提供しております。

当院が多数の診療科を有していることから、合併症のある妊婦の対応も可能となっており、盛岡医療圏をはじめ、県内の他施設からの母体搬送を24時間受け入れています。産科病棟は、切迫流早産や合併症ある妊婦さんが常時20~25名ほど入院しており、また、24時間体制で帝王切開の対応も可能です。

小児新生児科は、現在6床のベッド数ですが、在胎30週以降の新生児管理が可能です。また、小児外科も併設しており、他院からの搬送も受け入れて、新生児期の外科治療も行っています。出産数は年間371例(令和2年度実績)となっています。
⇒ 詳しくはこちら

Ⅴ 地域医療支援病院・へき地医療拠点病院(地域医療支援部の設置)

当院は、「県下にあまねく良質な医療の均霑を」という岩手県立病院の創業の精神を具体化するため新中央病院移転に際し、昭和62年3月に「地域医療部(現在の地域医療支援部)」を設置し、平成19年7月に医療法に基づく「地域医療支援病院」、平成25年7月には医療法に基づく「へき地医療拠点病院」に指定されました。

本県医療の確保のため、年間延べ3,887日(2年度実績:一日平均10.6人の常勤医やレジデント)に及ぶ他県立病院・公的病院に対する専門外来や日直、当直の診療応援をはじめ、画像転送システムを活用した術中迅速病理診断や放射線画像読影による遠隔診断の支援を行っております。

また、岩手県の地域医療研修センターとして、県内医療従事者に対し毎年医療講演会を継続的に開催するとともに、岩手県立病院医学会等と連携した各種研修会やカンファレンスを年間19回延べ664人(2年度実績)が参加する外、年間902人延べ6,941日(2年度実績)の実習生等の研修受入れをしております。

⇒ 詳しくはこちら

Ⅵ 中央手術部

当院の手術室は12室で、令和2年度は4,991件の手術を行いました。

12名の常勤麻酔科医がバックアップをしています。高齢者の増加、手術の高度化、手術器械の複雑化などに対応しながら、また安全で良質な医療の提供を実現するシステムを実現しています。

⇒ 詳しくはこちら

Ⅶ チーム医療による診療センターの設置

チーム医療による診療センターを設置し、機能的に連携した専門医療を提供しています。

Ⅷ 臨床研修指定病院(医療研修部の設置)

岩手県立中央病院では、35年以上前から総勢300名以上の研修医を育成し、確かな伝統と実績をもって指導を行っています。

「病院全体で研修医を育てる」質の高い研修環境を提供し、救急医療の実践・地域医療の経験などによるプライマリ・ケアを重視した研修プログラムを構築しています。

また、後期研修も充実しており、毎年25名以上の後期研修医が当院で研修を行っています。

⇒詳しくはこちら

サイトマップ(サイト内ページ一覧)

個人情報の取扱いについて

▲上に戻る

▼サイトマップ