がん

日本人の死因第一位となったがんの診療に関して当院は、地域がん診療連携拠点病院としての役割を持って機能を果たしています。全国がんセンター協議会32加盟病院のうち、岩手県でのがんセンター機能を果たすべく下記診療体制を整え、治療の質、ケアの質を担保しつつ「納得の治療」を目指しています。

治療の質向上に向けたチーム診療体制

関連各科により専門化したチームを編成し、コミュニケーションの良い連携のもとで多角的で高度な診断と治療を行っています。

  • 消化器センター(消化器内科、内視鏡科、消化器外科、がん化学療法科、放射線診断科、放射線治療科)
  • 呼吸器センター(呼吸器内科、呼吸器外科、放射線診断科、放射線治療科)
  • 脳神経センター(神経内科、脳神経外科)
  • 腎センター(腎臓内科、泌尿器科)
  • 小児・周産期センター(産婦人科、小児科、小児外科)
  • 血液内科、
  • 乳腺内分泌外科          
  • 耳鼻咽喉科(頭頸部外科)
  • 皮膚科、眼科、歯科(口腔外科)
  • 放射線診断科、放射線治療科

 また高齢社会において、がん治療、特に手術に際しての障害となる併存疾患をもつ患者が増加していますが、麻酔科医、手術室スタッフを中心とした術前外来を開設し、早期から患者の耐術能としての問題を把握しつつ、十分な情報提供を行って患者や家族の不安軽減に努めています。循環器センター、歯科・薬剤部・リハビリテーション科・栄養管理科等と良好な連携をとって準備を進め、術後もICU科による専門的ケアのもと術後管理を行っています。 

診断・治療施設整備

がん診療に関する設備としては下記設備により、迅速で正確、体に優しく効果を最大限にする施設となっています。

  • PET、320列CT、MRIを始めとする放射線診断機器
  • 定位照射(いわゆるピンポイント照射)やIMRT(強度変調放射線治療)といった高精度放射線治療設備

がん緩和ケアの質向上

がん治療に並行して、がん患者の精神的ケアを重要視しており下記体制を備えています。

  • がん患者と家族のふれあい「なでしこサロン」を常時開放し、また不定期でがん哲学外来を開催して、がん患者の精神的ケアを行っている
  • 当院では厚労省の委託を受けた日本緩和医療学会PEACEプロジェクトによる緩和医療研修会を岩手県内医師の対象に企画運営している

がん診療に向けた委員会活動等

院内では、がん診療体制の問題を抽出し解決していくために下記委員会を設置して多職種による議論を継続しています。

  • がん化学療法委員会
  • がん治療支援推進委員会
  • がん診療情報ネットワークシステム運営委員会
  • 合同キャンサーボード(医療情報管理室)
  • 死亡症例検討会(毎週木曜日に院内死亡例全例の検討)

がん診療の院外地域連携

現代の医療体制としては一病院のみでがん診療が完結することは難しく、他施設との連携は必須です。当院でも下記体制を整えることによって地域であるいは全国的に連携し、患者の診療に当たっています。

  • がんパスを用いた地域連携
  • 全国がん登録(医療情報管理室)
  • TVカンファランス(業務企画室、がん診療情報ネットワークシステム運営委員会)

スタッフの成長、育成

診療科、看護部、他部門においても学会発表、論文執筆などの活動も奨励し、最新の医学医療に貢献しつつ、日常臨床にもフィードバックすべく切磋琢磨しています。

  • 各種認定医、専門医
  • 臨床腫瘍学会専門医
  • 緩和医療学会専門医
  • 消化器内視鏡専門医
  • 血液内科専門医
  • 放射線診断専門医
  • 認定看護師、専門看護師
  • がん化学療法看護
  • 緩和ケア看護
  • がん性疼痛看護
  • 乳がん看護
  • がん放射線療法看護 

各種施設認定

がん診療に適した施設としての第三者からの評価にも堪える要件を整え、国や各種学会等の施設認定を受けています。

  • 地域がん診療連携拠点病院
  • 日本がん治療認定医療機構認定医療施設
  • 日本医療薬学会がん専門薬剤師研修施設
  • 日本乳癌学会認定医・専門医制度規則認定施設
  • 日本臨床腫瘍学会認定研修施設
  • JCOG参加施設(日本臨床腫瘍研究グループ)
  • 日本病院薬剤師会がん薬物療法認定薬剤師研修事業研修施設
  • 日本緩和医療学会認定研修施設

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