高度医療
- 高精度放射線治療(IMRT.SRT.SRS.SBRT)
- 胸腔鏡下肺葉切除(VATS10 bectomy)
- 腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)
- 植込型補助人工心臓による重症心不全の治療(VAD)
- 弓部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(TEVAR)
- 脳神経超音波
- 植込み型心電図記録計(ICM)
- 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
- 経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)
- 悪性消化管閉塞に対する金属ステント留置術(EMS)
- 皮下植込み型 除細動器(SICD)
- リードレスペースメーカー
- 心房細動に対するクライオバルーンアブレーション
- 内視鏡を使った外科手術
- 血栓溶解療法(t-PA静注療法)
- 血管内治療(血栓回収療法)
内視鏡を使った外科手術
内視鏡を使った外科手術:鏡視下手術(腹腔鏡手術、胸腔鏡手術)
消化器外科 宮田 剛
当院の消化器外科では別表に挙げるような手術に関しては基本的には腹腔鏡や胸腔鏡を用いた手術を行い、キズを小さくして痛みも出血も少なく、組織損傷を少なくすることで身体に対しての負担を軽減する努力をしています。
通常の開腹手術は、みぞおちからおへその辺りまで切開し、約15cmの傷となりますが、腹腔鏡だと0.5~1cmの傷を4-5か所に開けて内視鏡の画像を大きくモニターに移しながら3名の外科医で手術操作を行います。最終的には摘出臓器を取り出すために一つの傷を4-5cmまで拡大しますが、それまでの開腹手術に比べると大きな違いとなります。
摘出すべき対象が大きい場合や操作の困難性が予想される場合には躊躇なく開腹、あるいは開胸手術としますが、安全に手術が可能な場合には極力鏡視下手術を適応としています。
鏡視下手術で可能な場合は、開腹や開胸の手術に比して社会復帰にかかる期間も短縮できて、入院期間も短くなると、最終的には入院医療費も少なくて済むことになります。
一方、鏡視下手術は患者さんの身体には優しい手術治療ですが、手術をする外科医にとっては難易度の高い手術です。当院では開腹や開胸の経験を持った外科医が十分な指導体制のもとで技術を身につけていくシステムを構築しています。前日に行った手術に関しては翌朝に全例カンファランスを行い、複数の目でその手術を評価します。このことで独善的にならずに客観的に手術技術の良し悪しを身に付けていくことが可能となります。
胸腔鏡 |
食道 |
食道切除術 |
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腹腔鏡 |
胃 |
胃切除術 |
胃全摘術 |
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結腸 |
結腸切除 |
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直腸 |
直腸切除 |
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直腸切断術 |
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肝 |
肝切除術 |
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副腎 |
副腎摘出術 |
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鼠径ヘルニア |
鼠径ヘルニア根治術 |
東北地方の他の病院と比較した手術数とその内訳をいくつかグラフで示します。多くの手術を手掛けていますが、手術数だけではなくその中身も先進的で患者さんの体に優しい手術であることがお分かりいただけると思います。