経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)

肝臓がん治療の実際 ── RFA、TAE、手術

RFA、TAE治療の実際

肝細胞がんは肝臓に発生するがんの中で最も頻度が高い種類です。多くはC型肝炎、B型肝炎など、慢性肝炎から肝硬変を背景に発生します。治療に伴い肝臓自体にも負担がかかるため、肝臓の余力が保たれていないと治療自体ができないことがあり得ます。

また、肝硬変となると肝臓全体ががんの発生母地となるため、今あるがんを根治したとしても新規病変の再発を繰り返す場合があります。再発を防ぐ方策はなく、定期的な画像検査を行って早期発見し、後述のような治療法を組み合わせて治療を繰り返しながら、がんのコントロールをめざすことになります。

ラジオ波焼灼療法(RFA)

超音波で腫瘍を確認しながら専用の針を刺し、通電することで針の周囲を熱で焼灼して腫瘍を死滅させる治療法です(写真1)。当院は年間約20 件の実績を上げています。


動脈塞栓(TAE)

肝臓は門脈と肝動脈から栄養を受けています。肝細胞がんは肝動脈からのみ栄養されます。動脈塞栓はカテーテルを肝動脈に挿入し、腫瘍近傍から塞栓物質を投与することで腫瘍を栄養する動脈を塞栓する治療法です(兵糧攻めという表現を用いることもあります、写真2)。




TAE+RFA

TAE を先行しRFAを追加することでRFA による焼灼範囲が拡大し、腫瘍のサイズなどによっては、より効果が上がる場合があり、症例によっては選択することもあります(写真3)。

 

 



その他

放射線治療、抗がん剤治療、開腹手術などがあります。

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