高度医療
- 高精度放射線治療(IMRT.SRT.SRS.SBRT)
- 胸腔鏡下肺葉切除(VATS10 bectomy)
- 腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)
- 植込型補助人工心臓による重症心不全の治療(VAD)
- 弓部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(TEVAR)
- 脳神経超音波
- 植込み型心電図記録計(ICM)
- 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
- 経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)
- 悪性消化管閉塞に対する金属ステント留置術(EMS)
- 皮下植込み型 除細動器(SICD)
- リードレスペースメーカー
- 心房細動に対するクライオバルーンアブレーション
- 内視鏡を使った外科手術
- 血栓溶解療法(t-PA静注療法)
- 血管内治療(血栓回収療法)
植込み型心電図記録計(ICM)
脳梗塞の原因として原因不明の脳梗塞(潜因性脳梗塞といいます)が脳梗塞全体の約25%を占めると言われています。
この原因として心房細動という不整脈があります。
心房細動という病気は心臓で起こる脈の不整であり、その結果、心臓内に血の塊(血栓)を形成し、脳の血管を詰まらせてしまい、場合によっては大きな脳梗塞を発症することがあります。
心房細動が見つかれば、最近心房細動に対して優れた予防薬がありますので、早期にそのような薬を投与することが望ましいとされています。
過去の海外の報告で潜因性脳梗塞の患者さんの約3割に3年間のうちで心房細動がみつかるという報告があります。ただし、心房細動が見つかる可能性は従来の心電図の検査をしても数%程度であり、その検索については困難を極めています。
そこで心房細動を検出できる機械として埋め込み型心臓モニタがあります。
このモニターの大きさは非常に小さい機械であり、1cm程度の切開を胸の皮膚にして、機械を挿入するというものです。外来でも可能ですが、念のため1泊2日の入院をお願いしております。挿入後、違和感は特に感じづらいとされていますが、個人差はあります。
一回心房細動が検出されれば、その後もどの程度の頻度で検出されるか観察します。もちろん途中で取り出すことも可能です。3年間心房細動が検出されなければ電池の問題がありますので、一回取り出します。