高度医療
- 高精度放射線治療(IMRT.SRT.SRS.SBRT)
- 胸腔鏡下肺葉切除(VATS10 bectomy)
- 腹腔鏡・内視鏡合同手術(LECS)
- 植込型補助人工心臓による重症心不全の治療(VAD)
- 弓部大動脈瘤に対するステントグラフト内挿術(TEVAR)
- 脳神経超音波
- 植込み型心電図記録計(ICM)
- 内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)
- 経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)
- 悪性消化管閉塞に対する金属ステント留置術(EMS)
- 皮下植込み型 除細動器(SICD)
- リードレスペースメーカー
- 心房細動に対するクライオバルーンアブレーション
- 内視鏡を使った外科手術
- 血栓溶解療法(t-PA静注療法)
- 血管内治療(血栓回収療法)
経皮的ラジオ波焼灼術(RFA)
肝臓がん治療の実際 ── RFA、TAE、手術
RFA、TAE治療の実際
肝細胞がんは肝臓に発生するがんの中で最も頻度が高い種類です。多くはC型肝炎、B型肝炎など、慢性肝炎から肝硬変を背景に発生します。治療に伴い肝臓自体にも負担がかかるため、肝臓の余力が保たれていないと治療自体ができないことがあり得ます。
また、肝硬変となると肝臓全体ががんの発生母地となるため、今あるがんを根治したとしても新規病変の再発を繰り返す場合があります。再発を防ぐ方策はなく、定期的な画像検査を行って早期発見し、後述のような治療法を組み合わせて治療を繰り返しながら、がんのコントロールをめざすことになります。
ラジオ波焼灼療法(RFA)
超音波で腫瘍を確認しながら専用の針を刺し、通電することで針の周囲を熱で焼灼して腫瘍を死滅させる治療法です(写真1)。当院は年間約20 件の実績を上げています。
動脈塞栓(TAE)
肝臓は門脈と肝動脈から栄養を受けています。肝細胞がんは肝動脈からのみ栄養されます。動脈塞栓はカテーテルを肝動脈に挿入し、腫瘍近傍から塞栓物質を投与することで腫瘍を栄養する動脈を塞栓する治療法です(兵糧攻めという表現を用いることもあります、写真2)。
TAE+RFA
TAE を先行しRFAを追加することでRFA による焼灼範囲が拡大し、腫瘍のサイズなどによっては、より効果が上がる場合があり、症例によっては選択することもあります(写真3)。
その他
放射線治療、抗がん剤治療、開腹手術などがあります。